子どもの病気
子どもがかかりやすい病気について、その内容と家庭での治療法、お薬について、再受診の目安を掲載しています。順次追加予定です。
感染性腸炎 (ウイルス性腸炎/胃腸風邪/おなかの風邪)
ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどによる、うつる病気です。
特効薬はいずれのウイルス性腸炎にもありません。自分の免疫力でなおります。
突然吐き始め、続いて水のような下痢(レモン色〜白色)になります。下痢にならないこともあります。
高熱が出ることもあります。
1週間くらいで治っていきますが、1才未満の子どもさんは下痢が2〜3週間以上続くこともありますが通常必ず治ります。
感染性腸炎に対して現在最も推奨されているのは経口補水療法です。
経口補水療法とは口から少量ずつ水分補給をすることです。
家庭での治療
- 吐き気が強い間(1〜2時間)は何も飲ませない。
- 吐き気が落ちついてきたら水分を少しずつ飲ませる。OS-1や野菜スープなど塩分の多い目のものが良いが、飲めなければ子ども用のイオン飲料、お茶やりんご果汁など。
- 嘔吐が落ち着いてきたら少しずつ消化の良い食べ物を与える。
お薬について
- 整腸剤(ビオフェルミン)は腸の調子をなるべく整えてあげる目的で処方しますが、飲まないと重症化するといいうわけではないので吐き気の強い間は内服させなくて良いです。
- 吐き気止めの座薬は吐き気の強い場合や嘔吐が続く場合に使用してください。吐き気止めの座薬(ナウゼリン座薬)の間隔は12時間以上あけてください。
こんなときは再受診を
- 病院から帰っても6時間以上吐き続けるとき
- 元気がなく、顔色が悪いとき
- 便に血液がまじるとき
- 腹痛が強いとき